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屋外用LEDディスプレイのメリットとデメリットとは?選び方や導入事例も紹介

屋外用LEDディスプレイのメリットとデメリットとは?選び方や導入事例も紹介

屋外用LEDディスプレイは、広告や情報発信の強力なツールとして注目されています。しかし、導入にはメリットだけでなくデメリットも存在するため、選ぶポイントを理解しておくことが大切です。

本記事では、屋外用LEDディスプレイのメリットとデメリットについて詳しく解説するとともに、適切な選び方や実際の導入事例を紹介します。

屋外用LED ディスプレイのメリット

ここでは、屋外用LED ディスプレイのメリットを紹介します。

インパクトや視認性が高い

高輝度・高画質な屋外LEDディスプレイは、明るい場所でも映像が鮮明に映り、高い視認性が特徴です。動きや音のあるコンテンツを表示することで、看板やパネルでは伝えきれない情報を効果的に伝えることができ、遠距離からでも目立ちやすく、多くの通行人の注目を集めます。

高層ビルの上階にある店舗への誘導や、店舗の雰囲気やメニューの紹介にも役立ち、インパクトのある宣伝が可能です。

マーケティング効果が高い

屋外用LEDディスプレイは、顧客の関心を引きつけ、購買行動を促進するため、集客力と売上向上に直結します。動的なコンテンツにより注目を集めることで、通行人の興味を引き、即座に反応を得ることが可能です。

また、ブランドの認知度を高め、ポジティブなイメージを形成する効果もあり、長期的なマーケティング効果も期待できます。

耐久性が高い

屋外用LEDディスプレイは耐久性が高く、稼働時間は約5万時間以上です。これは液晶ディスプレイの約3万時間と比較すると1.5倍以上の寿命であり、一度導入すると長期間使用できます。

初期費用は液晶ディスプレイより高いものの、メンテナンスや買い替えの頻度が低いため、長期的なコストパフォーマンスにも優れていると言えるでしょう。

屋外用LED ディスプレイのデメリット

高い集客効果が期待できる屋外用LED ディスプレイですが、デメリットもあります。

導入費用が高額

屋外用LEDディスプレイは、耐久性が高く長期間使用できる一方で、初期導入費用が高額である点がデメリットです。液晶ディスプレイと比べても、LEDディスプレイの導入にはより多くの費用がかかります。

特に、大きなサイズや高解像度を求める場合は、使用するLEDの数が増えるため、コストがさらに上昇し、予算に制約がある場合は導入が難しくなることもあるでしょう。

熱に弱い

屋外用LEDディスプレイは熱に弱く、表面温度が50度を超える環境下で長時間使用すると故障のリスクが高まり、耐久性にも悪影響を与える可能性があります。そのため、外気温の影響を受けやすい屋外では、温度上昇によるダメージに注意が必要です。

適切な商品選定と専門知識をもった施工が必要であり、設置場所の環境を十分に考慮し、熱対策をしっかり行う必要があります。

屋外用LEDディスプレイの選び方

ここでは、屋外用LEDディスプレイを選ぶ際のポイントを解説します。

LEDディスプレイの活用目的を決める

屋外用LEDディスプレイの選定には、まずその活用目的を明確にすることが大切です。目的によって適したディスプレイが異なるため、具体的な使用方法を決めると選びやすくなります。

たとえば、屋外用LEDディスプレイの使用方法には、店舗前の広告看板や駅のインフォメーション用、ビルボード、スタジアムの大型ビジョンなどがあります。それぞれの用途に合わせたディスプレイを選び、視聴者の注意を引くための工夫や、臨場感を高めるためのスペックも考慮することが大切です。

設置場所を決める

屋外用LEDディスプレイは、どこに設置するかによってディスプレイの価格や設置の難易度が変わるため、設置場所を早めに決定することも大切です。高所や特殊な場所に設置する場合は、取り付け工事の費用が高くなる可能性もあります。

安全性や視認性を考慮し、最適な場所を選定しましょう。設置場所が決まると、ディスプレイの適切な大きさも判断しやすくなります。

サイズやピクセルピッチを決める

活用方法と設置場所が決定したら、ターゲットとなる視聴者の位置を考慮し、視認距離を設定しましょう。視認距離が決まることで、適切なサイズとピクセルピッチを選定できます。

ピクセルピッチとはLED素子間の間隔を指し、解像度に影響を与える重要な要素です。効果的な情報伝達が可能になる適切なピクセルピッチは、最短視認距離(mm)を1,000で割ることで算出できます。

実際に設置できるかを確認する

屋外用LEDディスプレイを選ぶ際は、設置予定場所に安全に設置できるか確認する必要があります。まず、設置場所の構造物や支える箇所の耐荷重をチェックしましょう。また、吊るす場合には落下リスクも考慮します。

たとえば、車両に搭載する場合は、振動による破損防止や安全に移動できるかを確認することが大切です。設置場所の特性に応じた安全確認を事前に行うことで、安心して利用できるLEDディスプレイを選べます。

防水や防塵の対策を考える

屋外で使用するLEDディスプレイは、防水や防塵対策が大切です。雨水や埃が機器内部に入ると故障の原因となるため、屋外設置には防水・防塵仕様のモデルを選びましょう。また、直射日光による温度上昇や、飛来物によるパネルの破損リスクも考慮することも大切です。

環境による影響を防ぐ対策をしっかりしていないと早期に劣化が進みますが、LEDディスプレイは部分的なパネル交換が可能であり、適切な対策を講じることで長期間安定して使用できます。

屋外用LEDディスプレイを導入する際の注意点

屋外用LEDディスプレイを導入する場合、いくつかの注意点があります。以下で詳しく紹介します。

景観条例

景観条例は、美しい街並みや良好な都市景観を保全するために各地方自治体が制定した規則です。設置する場所によって細かな決まりがあり、これを遵守しなければなりません。

特に、歴史的な街並みが重視される地域では、設置物に対して厳しい基準が設けられています。設置前に必ず各自治体や景観行政団体に確認し、条例に沿って設置計画を進めることが大切です。

屋外広告物法

屋外広告物法は、良好な景観の形成や風致の維持、公衆への危害防止を目的とした法律で、各自治体が独自に規制を設けています。具体的な内容は、ディスプレイの大きさや音声出力の可否、放映できる時間帯などです。

従わないと罰則を受ける可能性があるため、設置前には必ず自治体に確認し、必要な申請手続きを行いましょう。

視線誘導

屋外用LEDディスプレイを導入する際は、視線誘導に注意が必要です。たとえば、高速道路のように車が高速で通過する場所では、静止画に近いコンテンツでなければ訴求効果が薄れます。一方、若者が多い場所では速い動きのコンテンツが好まれるでしょう。

また、視認距離や動線を意識し、離れた場所からも読みやすい文字サイズを使うことも大切です。設置場所に適したコンテンツを選び、目を引く映像や色彩で最大限の効果を引き出す工夫をしましょう。

大きさ

屋外用LEDディスプレイは、設置場所に適したサイズを選ぶことが大切です。単に大きければ良いというわけではなく、場所に応じた適切なサイズを選ぶことで視認性や訴求効果を高められます。たとえば、店頭では50インチ程度のディスプレイが最適です。

また、曲面ディスプレイの使用や周囲のデザインと一体化させることで、スタイリッシュな演出もできます。公共の場やイベント会場など、設置場所に合わせた最適な大きさを検討しましょう。

観光客向けの対応

英語や中国語、韓国語など複数言語に対応したディスプレイを設置することで、観光客の満足度を向上させることができます。また、飲食店でメニューを表示する場合にも多言語対応を行うことで、利用客の幅を広げることが可能です。

外国語に不慣れなスタッフのサポートとしても役立ち、多様な顧客に対して高いサービスを提供できます。

屋外用LEDディスプレイの導入事例

最後に、屋外用LEDディスプレイを導入する際に参考にしたい導入事例を紹介します。

屋外用看板

光を使用する屋外用LEDディスプレイは、視認性が高く、どこに設置しても目立つことが特徴です。また、通常の看板と異なり、動画広告を配信できるため訴求力が高く、効果的な広告媒体として活躍します。

カメラで撮影した映像を編集し、リアルタイムで配信することで、よりインパクトの高い魅力的なコンテンツが提供可能です。

スタジアムや競技場

スタジアムや競技場に屋外用LEDディスプレイを設置することで、試合を盛り上げるだけでなく、広告や試合情報を表示できます。

視認性が高く、雨天時の耐久性にも優れたLEDディスプレイは、後方の観客にも見やすく、イベント全体のエンターテイメント性を高めるでしょう。選手や観客を楽しませるための重要な設備として機能し、広告収益の向上にも寄与します。

工事現場

工事現場に屋外用LEDディスプレイを導入することで、作業工程の確認や業務連絡などの情報伝達がスムーズになります。また、周辺住民への配慮として工事情報を発信することも可能です。さらに、熱中症指数や天気予報を表示すれば、作業員の安全管理にも役立ちます。

大規模な工事を行う際は、工事の効率化と作業員の安全性向上のためにLEDディスプレイの導入がおすすめです。

まとめ

LEDディスプレイを導入することで、インパクトのある広告を展開し、多くのターゲット層にアプローチできます。
効果的な訴求をし、企業のブランディングや売上アップに役立てましょう。


ヒビノグラフィックス株式会社では、屋外用のLEDディスプレイを開発しています。屋外における動画の再生や窓際ディスプレイ、タッチ操作など、お客様の目的・用途に合わせて製品の提案が可能です。サイズや形状の種類も豊富に取り揃えているため、屋外用LEDディスプレイ選びに迷っている方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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