曲面型LEDビジョンのメリットとは?設置事例も併せて紹介

従来の平面型とは異なり、自由な形状に設置できる曲面型LEDビジョンであれば、より多彩な空間演出をすることができます。
本記事では、曲面型LEDビジョンのメリットや特徴、種類について解説します。導入に際して考慮すべきデメリットやおすすめの設置事例についても触れているので、ぜひ参考にしてください。
INDEX
曲面型LEDビジョンについて
まずは、曲面型LEDビジョンの特徴と種類を見ていきましょう。
曲面型LEDビジョンとは?
曲面型LEDビジョンとは、表示面が曲がっている、または旗のように揺れる形状をもつ特殊なLEDディスプレイです。カービングビジョンやフレックスビジョンとも呼ばれ、ゴム板のように自由に曲げられるLEDモジュールを用いて、円筒やトンネル、S字壁など多様な曲面空間に対応します。
アーティスティックな空間演出や個性的な広告表示ができ、世界のデジタルサイネージ先進国で導入され、注目を集めています。
曲面型LEDビジョンの種類
<長方形型>
長方形型の曲面型(フレックス)LEDビジョンは、中央に向かって緩やかにカーブすることで奥行きを感じさせるデザインが特徴です。一見すると平面型ディスプレイに似ていますが、その微妙な湾曲により視覚的な奥行きと立体感があります。
視覚的なインパクトを強調するのに適しており、店舗の外観やイベント会場などでの効果的な演出が可能です。
<くの字型>
くの字型の曲面型(フレックス)LEDビジョンは、画面がくの字に折れ曲がるデザインで、視覚的な奥行きと立体感を強調します。3D映像の放映にも適しており、特に広告やイベントでの注目度を高めるのに効果的です。
視線を自然に誘導し、情報を効果的に伝えるため、商業施設や大型イベントでの利用が増えています。
<L字型>
L字型の曲面型(フレックス)LEDビジョンは、画面がL字に折れ曲がるデザインです。建物の角や交差する壁面に設置され、広い範囲に情報を伝えます。
広告や案内表示としての利用が多く、街中の目立つ場所や大型施設の壁面に導入すると効果的です。
<円柱型>
円柱型の曲面型(フレックス)LEDビジョンは、円柱形のディスプレイで、全方位に映像を映し出します。柱や塔のような構造物に適しており、どの角度からでも視認できる高い視覚効果が特徴です。
ショッピングモールや駅前広場、イベント会場など、人が集まる場所での利用が多く、インパクトのある演出を実現します。
<リボン型>
リボン型の曲面型(フレックス)LEDビジョンは、細長いリボン状のディスプレイです。主にデジタル模様を表示するために使用され、施設やイベント会場の装飾として活用されます。テキスト情報を伝えるよりも、映像で空間を彩ることが主な目的です。
柔軟に設置でき、建物の外壁や室内の装飾に利用すれば空間デザインの独特なアクセントになります。
<オブジェ型>
オブジェ型の曲面型(フレックス)LEDビジョンは、自由なデザインで作られるディスプレイで、特定の形にとらわれない芸術的な表現ができることが特徴です。たとえば、天井から吊り下げられる球体や複雑な幾何学模様のビジョンなどがあり、空間全体にインパクトを与えます。
曲面型LEDビジョンのメリット

ここからは、曲面型LEDビジョンのメリットを紹介します。
空間演出の幅が広い
アーチ状や円筒状など、自由自在に設置できる曲面型LEDビジョンを導入することで、空間演出の幅が広がります。会場の広さや用途に応じた独自の演出ができ、物理的な装飾なしで映像だけを駆使して空間全体を演出することが可能です。
情報発信ツールとしてだけでなく、エンターテインメントとしても利用でき、インパクトのある空間を作り出せます。
アート性が高い
曲面型LEDビジョンは、LEDソフトモジュールを使用することでオブジェの表面に映像を流し、高いアート性を実現します。独自のデザインを表現でき、施設やイベントの魅力が高まるでしょう。
また、デジタルリボンとして装飾にも使用でき、曲面型LEDビジョンを基にしたアート作品は、集客力向上にも貢献する視覚効果を発揮します。
さまざまな場所に設置できる
円柱や球体、螺旋状の構造物など、平面型では設置が難しい場所にも対応し、設置場所の選択肢が広がります。また、軽量で耐久性が高いため多様な場所に設置しても安心です。
カーブ状、球状、螺旋状など、従来のフラットなディスプレイでは不可能だった空間にも設置できることで、より多くの人に情報を発信することができます。
平面型よりも画面の面積を大きくしやすい
設置場所が狭くても画面の面積を増やしやすいことも、曲面型LEDビジョンのメリットです。正面から見た幅が同じでも、画面が弧を描くことで実際の表示面積が増え、小さなスペースでも大きな映像を表示できます。
また、曲面という特徴が生み出す視覚的な新鮮さも、映像の魅力をさらに引き立てるでしょう。
正面以外からも映像を視聴できる
曲面型LEDビジョンなら、正面以外からも映像を視聴できます。平面型LEDビジョンは正面からしか映像を視聴できないため、混雑時には後方の人々が見づらくなりますが、曲面型LEDビジョンは折り曲げるように設置することで、複数の方向からの視聴が可能です。
たとえば、やや折り曲げるだけで2方向から、サークル状に設置すれば360度どの方向からでも視聴でき、混雑した場所でも多くの人が映像を楽しめます。
建物の角に設置できる
曲面型LEDビジョンを建物の角にも設置することで、通行人の注目を集めやすくなり、広告効果を向上させられます。
平面型のLEDビジョンでは見逃される可能性がある場所でも、曲面型なら建物の角を活用して多くの人々に視聴してもらえるチャンスが広がるでしょう。通行人が角に近づく際に必ず視界に入り、アイキャッチ効果が高まります。
SNSでも注目を集められる
曲面型LEDビジョンの独特な形状は、通行人に目新しい印象を与え、SNSで画像や映像を投稿される機会が多くなります。SNSでの拡散により、興味をもった人々が現地を訪れることが増えると、設置場所の認知度が向上し、集客効果が高まるでしょう。
曲面型LEDビジョンのデメリット
次に、曲面型LEDビジョンのデメリットを紹介します。
画面の全面が見えない場合もある
サークルタイプなどの曲面型LEDビジョンは、正面から視聴した際に後ろ側の画面が見えません。表示された情報全体を一度に視認できないため、文字列などを表示すると一部の情報が視聴者に伝わらないリスクがあります。
視聴者が画面の情報を適切に取得できるように、表示するコンテンツを工夫することが必要です。
移動させづらい場合もある
曲面型LEDビジョンは、装飾用途で固定されることが多く、平面型のようにキャスター付きで簡単に移動させられません。そのため、一度設置すると他の場所へ移動させるのは困難です。
たとえば、天井や壁に固定されるリボン型の曲面LEDビジョンは、両端がしっかりと接着されており、取り外しや再設置は難しいでしょう。
価格相場の情報や導入事例が少ない
平面型と比べて価格相場の情報や導入事例が少ないというデメリットもあります。多くのメーカーがスペック情報を公開している一方で、具体的な価格については非公開にしているケースも多く、インターネットで簡単にリサーチできないこともめずらしくありません。
また、導入事例も少なく、プレスリリースやSNSの口コミを探しても見つけにくいため、導入を検討する際に具体的なイメージをもちづらい状況があります。
レンタル製品が見つかりにくい
レンタル製品が見つかりにくいことも、曲面型LEDビジョンのデメリットといえます。平面型LEDビジョンは既に屋内用や屋外用としてレンタルが普及しており、価格も明示されていますが、曲面型はまだその状況に達していません。
曲面型LEDビジョンは多様な形状を実現できるため、1つの作品として設置されることが多く、購入するケースが主流です。
曲面型LEDビジョンの設置事例
最後に、曲面型LEDビジョンの設置事例を紹介します。
商業施設のエントランス
商業施設のエントランスに曲面型LEDビジョンを設置することで、高級感や特別感を演出し、お客様に強い印象を残すことができます。
非日常的な空間を作り出すことで、訪れるお客様に特別な体験を提供し、施設全体の魅力を向上させましょう。映像による演出がエントランスの魅力を一層引き立て、訪れる人々の心を惹きつけます。
スポーツ施設
スポーツ施設に曲面型LEDビジョンを設置することで、奥行きのある臨場感溢れる映像を作り出せます。直方体の柱や曲がり壁に沿ってLEDビジョンを設置し、視覚的に奥行きをもたせることで、観客に没入体験を提供しましょう。
試合やイベントのダイナミックな映像演出により、スポーツ観戦がより一層魅力的なものになります。
屋上看板
屋上看板に曲面型LEDビジョンを設置することで、信号待ちの間に立ち止まる人や歩道を行き交う人々の視線を自然に引き付け、広告効果が向上します。特に人通りの多い角部分に設置すると、アイキャッチ効果が抜群です。
季節ごとのディスプレイやキャンペーン情報などを動的に表示し、話題性と認知度を高めましょう。
まとめ
曲面型LEDビジョンは、柔軟な設置が可能で、見る人の印象に残りやすく、高い訴求効果があります。
デジタルサイネージの視覚的なインパクトを効果的に利用し、多くの人を惹きつける広告展開を目指してみてはいかがでしょうか。
ヒビノグラフィックス株式会社では、曲面型LEDビジョンを取り扱っています。導入をお考えの方はぜひお気軽にお問い合わせください。
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